私の製本装幀芸術の世界(特装本350部內第259部,著者署名入)

350,000 

英訳My world of bibliophile binding

ケルスティン·ティニ·ミウラ(Miura Kerstin Tini)著

三浦永年訳,三浦功大写真

東京求龙堂1980年5月25日初版

天金

夫婦帙

手作り特染革装

外寸37.5×28.5cm

本体34.5×26cm

本文63頁,作品原色写真98部,125頁

在庫1個

説明

ティニ女史は、国際的に著名な製本装幀家です。女史は蒐集家のための制作を初め、世界中の多くの大学、博物館、図書館などで講義や実技指導を行い活躍しています。“私の製本装幀芸術の世界”は、美しい本を愛する人達、例えば本の蒐集家、製本装幀家などのために書かれた本です。この本で女史は、愛と喜びを持って、手造りの総革装の本の造り方の技術について、詳細にしかも明解に説明しています。また、女史が美しく製本装幀した本、つまり愛書家の手に愛らしく抱かれるのに最もふさわしい本の革表紙に、どれほどの多くの時間、経験、献身的な努力、そして肉体的労力がかくされているかをよく表しています。

ティニ女史が制作する一品作の愛書家用の手造りの本の多くは、書店で売られている一般書と違って、発行部数が限定された世界的に著名な文学書が主であり、手漉き紙に美しい活字で手組みされ、印刷され、有名な芸術家によってエッチング、木版、リトグラフなどの図版が加えられたものです。製本装幀に十分な時間と材料をかけ完成された本は、芸術品ということができます。そこで、本の内容に合致した製本と装幀を行って完成した本を依頼者である愛書家に手渡すことは、制作者としての喜びであり、依頼者にも大きな喜びを与えることにもなります。そして、印刷された印刷物は、総革装の表紙に護られ、将来何世紀にわたって長く保存されることでしょう。

《My World of Bibliophile Binding》カリフォルニア大学出版局1984年

 

『ティニ女史は、現代における偉大な芸術家で、ティニの名前は製本装幀芸術が生んだ天才の象徴と響きわたっている』と断言するのは、アメリカの製本装幀の中心であるテキサス大学人類学研究所のデカート·ターナー所長である。

さらに『芸術界のどんな部門においても、ティニが最高の地位にいます。私達は多くのティニの作品を所蔵しており、これらは私どもの一番貴重で誇りとする所蔵品の中にあります』と付け加えている。

ロスアンジェルス·タイムス紙

 

ティニ女史は、東洋の伝統芸術と西洋の製本装幀技法を融合させ、今までになかった全く新しいものを創造するようになった。1976年、日本に行く前から、ティニ女史は既に世界製本装幀芸術界の“ファースト·レディ”として名声を博していた。

ロンドン·ペンローズ年鑑

 

カリフォルニア大学出版局からティニ著『私の製本装幀芸術の世界』が出版された。この本は製本装幀の制作工程、工具、材料がイラストレーション、白黒写真など多数を用いて解説されている。この解説は今までに出版された本の中で卓越したものである。

約150ページにわたるカラーページは、ティニ女史が制作した独創力のある卓越したいろいろなデザインが次々と現われ、あっと驚くほど素晴らしいものである。彼女は本の内容に合った構図とデザインを創造し、フランス式の製本装幀技法を駆使して、表紙にいろいろな革を装飾する。女史が制作した本は常に丁寧な取り扱いを受けている。

製本装幀芸術はマイナー芸術と思われているかもしれないが、ティニ女史が大芸術家であることは疑いもない事実である。

ロスアンジェルス·タイムス紙

 

常に愛情と誠実を持って活躍するケルスティン·ティニ·ミウラ女史は、世界製本装幀芸術界の巨匠であります。

ティニ女史は芸術的な構図と色彩の美しさに精神的な強さを加えて、素晴らしい内容の詳説や詩集などをさらに美しく製本装幀するために人生の全てをかけて献身しています。また、女史は溢れ出る想像力と技術力を持ち、製本装幀芸術界の輝ける星として、神聖なヨーロッパの伝統芸術を更に高めるために美の理想へ向かって研究活動を行っています。さて、ティニ女史が今日高く評価されている点は、幻想的なデザインと生命の躍動を感じさせるデザインとがあり、それは東洋と西洋の二つの文化の融合であり、その独創的な調和は崇高なまでの荘厳さを持ち、また約27年間の経験と努力によって磨き上げて来た技術と心の豊かさによって数々の作品を造り上げて来たことにあります。

エミリオ·ブルガーリア製本装幀家マドリッド王立芸術アカデミー会員

 

ケルスティン·ティニ·ミウラ女史は、製本装幀で国際的な評価を得た、世界で最も賞賛すべき数少ない女性の一人であります。

ティニ女史は何世紀も前から伝統的に芸術を主体とした家系の出身で、特に手工芸の技能には特別なものがあります。彼女はこれらを受け継ぎ、生れつきめぐまれた芸術的才能と常におこたらない歴史的理論研究と実際的な制作活動を通じて、今日の地位を確立したのであります。そして、今日まで数々の国際的な賞を獲得して、世界の数少ない真の製本装幀芸術家としての地位を確立して来ました。

現在、ティニ女史は伝統的な制作技術に立脚して、新しい次元の技術開発とデザインの創作に努力を傾けています。彼女は芸術家マイスターとしての技量は最高のレベルに達しており、彼女と比較できる人は殆どいないといっても過言ではありません。

ヨアヒム·クルーゼ 西ドイツ·フェステ·コーブルグ国立美術工芸博物館館長

 

pink endpapers, frontispiece a black-and-white photograph of the inside of a bindery, black-and-white illustrations of the bookbinding process throughout, full-colour photographs of various bindings, including four two-page fold-outs, the text in black inside a yellow rectangle with red and black ruled borders, against a pink, blue, and green background, on glossy paper. In a slipcase covered in purple cloth, with a glossy paper paste-down with multiple marbled colours and title inside a yellow rectangle with red and black ruled borders on the front, and another glossy paper paste-down, yellow with red and black ruled borders, describing the book and its author on the back.

CONDITION: A fine copy; the covers clean, the corners straight and unrubbed, the binding tight with solid hinges, the interior clean and bright, and free of prior owner markings; clean, crisp, as new.

レビュー

レビューはまだありません。

“私の製本装幀芸術の世界(特装本350部內第259部,著者署名入)” の口コミを投稿します

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です