説明
保字小判とも言う,槌目が非常に美しく仕上逸品。元文以降の小判には将軍に献上した献上判があり,沙吉刻印となっている。
天保小判とは、天保8年7月から鋳造が始まり、同年11月15日(1837年12月12日)より通用開始された一両としての額面を持つ小判(=3匁)であり、保字小判とも呼ばれる。
表面には鏨(たがね)による茣蓙目が刻まれ、上下に桐紋を囲む扇枠、中央上部に「壹两」下部に「光次(花押)」の極印、裏面は中央に花押、下部の左端に小判師の験極印、吹所の験極印さらに右上に「保」字が打印されている。
特製の献上小判も作成され、この小判師の験極印、吹所の験極印は意図的に「大」、「吉」が打たれている。
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