特装限定33部—仕掛金属双頭張形付豆本日本張形考

160,000 

外箱約6.9×5.9×2.5cm

バロマ舎

昭和六一(1986)年七月発行

城市郎秘蔵コレクション仕掛け豆本シリーズ

限定33部

本体約6×5cm、布装革背表紙に金属製双頭張形まで作られるかなり巧妙な装幀。昭和三年文芸市場社原刊の影印本。巻末に追加資料として2枚の見開きモノクロ写真付、状態良好。城市郎秘蔵コレクションの中でも最も入手困難な一冊。

在庫1個

説明

限定番号無し。その理由は扉頁に「この限定版は番号を一々付けざる諸因は、再度の事故発生により、申込みの順序不明となり、為に先着番号の公平を欠く結果を期してとの相談よりやむをえず番号を省略せしもの也」とのことだった。

昭和初期に軟派本を豪華な装幀に仕上げて、次から次へと刊行した梅原北明にも豆本の刊本がある。発行所は記載されて無かったが、総て文芸市場社の刊行である。過去に詳しい解説が無く、実体の判然としないため、現在稀覯化している。

「市場叢書プライウエイト」と銘打ったいわば裏版シリーズの案内が文芸市場社から出た。第一巻に当たるのが酒井潔の「日本張形考」である。発行前に事件になったため未頒布。元々予約者のみに頒布、発行部数は判然としないが、五十部位頒布されたのが推測できる。

「大正昭和艶本資料の探求」(斎藤夜居、芳賀書店、昭和四十四年一月)に『略…江戸期艶本の挿画図譜を製版したパンフレット程度の画集に「日本張形考挿絵篇」があり、当時の上海消印の封筒のままで保存された資料を見たことがあるが、…略』とあり、全冊書影が付いた軟派本の売り立て目録「偏書目録奥の院痴羅利初会版」貳(進和文庫、昭和六十年八月)に「日本張形考挿畫」が掲載されていることから、完本に至らないまでも、一部押収洩れがあったものと思われる。

ディルド:男性器を模した性具、別名大人のおもちゃの一つである。日本語では張り型(はりかた、はりがた)、形状が似ていることからコケシと呼ぶこともある。

語源は謎である、ニューファンドランドのディルド町、カナダのディルド島など地名に見られる。16世紀に活躍した作家、トーマス・ナッシュは、ロンドンの猥雑な事情をまとめ、その中にディルドの語が出てくる。

日本では、バイブと呼ばれることの方が多いが、振動機能が付いていないものは本来バイブとは呼ばない。中国では「角先生」と書くらしい。石製、木製、陶器製、金属製、ガラス製、鼈甲など動物の骨を加工したものが古くから作られていた。他にキュウリ、ニンジン、ズッキーニ、バナナ、ソーセージなど食べ物を代用品として使用することもある。

主に勃起した陰茎(男性器)を模して作られており、タイプによっては陰嚢を模したパーツが着いているもの、ベルトで腰に固定できるもの(ペニスバンド)、リアルな形を再現したものに対し、デフォルメされたデザインのものなど、多彩な形状がある。

性行為中のセックスパートナーへの刺激、オナニーなどに用いる。主に膣へ挿入して使うが、肛門用のやや細いタイプ(アナルディルド)もあり、後者は歴史的背景からヨーロッパで強い人気がある。口に入れる疑似オーラルセックスにも使うことがある。両端に亀頭がある双頭ディルドは主に女性同士の合体に使われる。

著录:発禁本Ⅰ明治·大正·昭和·平成—城市郎コレクション,P285

参考:発禁本Ⅲ主義・趣味・宗教,P238

性の文学2フランス編P113特上の道具,河出書房新社1994年12月刊

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