説明

見開き20図、扉及び奥絹、正文紙本、何れも極彩絵の珍しいタイプ。扉題静娯、尾葉落款「辛酉春如月写 有美」。1921年頃関西系京都・大阪派画作。絹表紙、裏は金箔、三方金、装幀面から見ても、手描きに描かれた艶やかな装いの高級品。発表目的ではなく単に私的な愉しみで作った贅沢尽くしの大正浪漫の官能美学傑作。

絵師梅渓、平安華邨、金峨、豊洲河交、画院生徒菅造酒介胤彦、享須、浪花小樺口口楚、府陽楚山、雲仙、日本絵師寅彦、竹彦、口高、断山、まさ岡在謙、金城、蘭竹口、馬廉、火六道人常彦、有美。計19人、何れも偽名で考証不可能。但し画風からみれば、「由美」は恐らく大阪出身の女流画家「三都三園」と称する「島成園」の偽名ではないかと推測されている。

島成園（しま せいえん、1892 -1970）は大正から昭和初期の女性日本画家。大阪府堺市生まれ。本名・諏訪成榮。20歳で文展に入選し、女性画家の流行を作った。

当時の日本画壇において、大阪からの年若い女性画家の出現は画期的なこととして迎えられ、京都の上村松園、東京の池田蕉園とともに「三都三園」と並び称される。

An unpublished manuscript of syunga, which was jointly completed by more than 19 Japanese painters, the combination of silk and paper is rare, and female painters are especially precious, I think this book Should be able to represent Japan and Japan’s CURIOSA.

This is an unpublished SYUNGA manuscript. It is not the most expensive in my collection, but it is my favorite.