説明
女大学は、江戸時代の初等教育用の教科書である往来物(おうらいもの)の一種。往来物は現在七千種ほど存在が確認されているが、そのうち約一千種が女子用のものである。女子用の往来物は「女今川」「女大学」「女小学」「女庭訓(ていきん)」「女中庸」などがあり、一般に女訓書(じょくんしょ)と言われる。
内容は、女として夫と家を支え、慎みを忘れずに女の道を極めよという倫理観のもと、親および舅・姑に対する孝、洗濯、裁縫等の家事労働、結納・結婚・出産・子育て、三味線などのお稽古、身だしなみのことなど多岐に渡る。
参考:女用文書全,著作者名未詳,大阪樟蔭女子大学藏。
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