説明
本書の構成は序・再識の後序・口絵8図・本文からなる。各丁ごとに書体が異なる賛を配し、円窓形の口絵には秘戯図が描かれる。本文は支那風流小説で、作者の学識の高さと趣味が伺える作品である。
書物展望3巻6号:菅竹浦「奇書『春臠折甲』考」
この〝大雅堂?が池大雅である確証はない。また南畝が同一視している確証もないが、とりあえず挙げておく。「国書基本DB」には一冊艶本著者活々庵撒溌,明和五年刊行。
日付けの書き方も本書は「十月上浣」、『春臠拆甲』は「仲秋下浣 」となっており、普通日本の書では「旬」を使うことの多いところを「浣」としている点も似ている。本文の最初には「作剤鑑巻之上」とし、小字で「傷寒論正剤」と題がつけられ、「筑前劉棟田良甫著」とある。この著者は『傷寒論劉氏伝』という本を著すほか、京大富士川文庫には「棟田良写」の『劉氏活痘法』もある。140種の方剤を『傷寒論』の編次の順に並べており、「正剤」として基本の分量を示し、「変剤」として変化をつけられる生薬の最低と最高の量や水の分量を示している。
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