説明
カメオ(cameo):瑪瑙、貝殻などに浮き彫りを施した工芸品。古代ギリシャで発達した技法で、カメオもしくはインタリオを施した宝石を指輪にはめ、印章代わりに使用していたと考えられている。彫りの高さや、石の層の色の出方なども重要視されるが、鑑賞のポイントとなるのは、やはり彫りの出来となる。
古代より装飾品として愛され、古くはローマ時代のものも発掘されている。近年ではイタリアなどの国で工芸品として貝殻に彫り出したシェルカメオが、装飾品として珍重される。溶岩に掘り出したラーヴァカメオより、ストーンカメオに高価なものが多い。カメオに彫られた人物像をさらにダイヤモンド、ルビーなどで装飾したものは、カメオ・アビレと呼ばれる。
日本では主にマンボウガイ、トウカムリ、ホシダカラ等の厚い貝殻に浮き彫りを施したシェルカメオを指し、瑪瑙などの石に浮き彫りを施した物はストーンカメオ、アクリル樹脂をカメオ風に成形した物はアクリルカメオ,金属をカメオ風に成形した物はメタルカメオと素材ごとに呼び分けている。
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