説明
紀元前4世紀、小アジアのキリキアで発行されたスターテル銀貨。表面には知恵と戦術の女神アテナの正面胸像が打ち出されている。長髪を靡かせた女神は兜を被り、耳飾りや首飾りなども細かく打ち出されて、状態もとても良い。
正面像のアテナ女神を表現したコインの例は少なく、また正面であるが故に磨耗に弱いという特性がある。このコインでは女神の鼻、目、唇も美しく残されており、鑑賞に充分堪えうる。
裏面には豊穣を司る筋骨隆々とした大神バールの坐像が表現されている。小さいながら腹筋の割れ目、手足の動きや衣の襞まで、非常に細かく刻まれている。左側には麦穂と葡萄、右側に葡萄の葉が配されている。玉座の下部には発行都市タルソスを示す「T」の銘が刻印。
バール神(בַּעַל)はゼウス神と同じく雷を操り、天候を左右するカナン地域を中心に各所で崇められた嵐と慈雨の神。その名はセム語で「主」、または「主人」、「地主」を意味する。農耕民にとっては重要な神とされ、その起源は古代メソポタミアのバビロンにまで遡ると云われている。このコインが発行された紀元前4世紀頃には、主に小アジア~フェニキア地方まで広く信奉されていた。
Athena& baal
Cilicia. Balacrus. (333-323 BC). Silver stater (11.03 gm). Baal of Tarsus enthroned left, right hand holding scepter, left hand resting on thigh, grain ear and grape cluster in left field, B above ivy leaf in right field, T under throne / Draped bust of Athena Parthenos three-quarters left, wearing triplecrested helmet, pendant earring, and pearl necklace. SNG BN 367. SNG von Aulock 5964. Cf. SNG Levante 116. Dramatic facing head of Athena, which obtains a cameo effect, as it is framed with golden and light violet toning. Mint state.
GRIECHISCHE MÜNZEN
Kilikien
Satrap Balakros, 333-323 v. Chr. Stater, Tarsos. Büste der Athena von vorn / Baal Tars mit Zepter auf Thron, im Feld Ähre, Traube und Efeublatt. SNG CH Suppl. 21; Casabonne Tf. VIII, 11 var. 23mm, 10.48g.; Prachtexemplar in feiner, golden schimmernder Kabinettstönung Vorzüglich
バール神
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