Electrum Coin pendant- lion and ox

売却済

エレクトラム貨ペンダント-ライオンと牛

約23.5×17.4mm

重約21.3g,(チェーン含約36.2g)

BC521-BC478

レスボス島(Lesbos)地方ミティリーニ(ミュティレネ,Mitilíni) 発行

額面ヘクテ(hekte,1/6スターテル)

金性EL(金銀合金)

図柄ライオン

裏図柄子牛

状態VF+

参考Sear4240,Fr332

ペンダント枠加工素材Silver

シルバーベネチアンチェーン:2.5mm,54cm,14.5g,Silver925(繊細タイプ)

説明

2500年以上前に造り出された古代ギリシャのコインを、古代と現代の感性が、アートと技術の融合による、現代の職人の技によるペンダント(pendant)で飾る。2500年の歴史を輝かせる世界一点のみの贅沢な芸術作品。

エーゲ海の東部レスボス島の中心都市ミティリーニで発行された極小のヘクテ貨は、金と銀の自然合金「エレクトラム」によって造られて、およそ1/6スターテルの価値にあたる。レスボス島は小アジア(現トルコ)に地理的に近く、コイン造幣の技術や文化も、他のギリシャ諸都市に先駆けて伝播した地と考えられている。

世界で初めて本格的な金属貨幣(コイン)を発行したのは、小アジアに存在したリディア王国だとされているが、そのリディアで最初に生み出されたコインのモティーフはライオンだった。つまり、ライオンはコインに初めて表現されたデザインということになる。

ミティリーニ(ミュティレネ)では様々な種類のヘクテ貨が造られ、その多彩さと繊細さから専門の収集家も存在。バラエティに富んだ中でも、特にこの「吠えるライオン/子牛(陰刻)」は代表的なタイプ。

表面には咆哮する雄ライオンの頭像が打ち出されている。逆立つ鬣から鋭い牙、睨みつける目から顔面の細かい筋肉の動きまで、猛々しく咆哮しており、獰猛な雄獅子を写実的且つ緻密に表現されている。当時、小アジア一帯には多くのライオンが生息していたと考えられており、レスボス島の人々にとっても比較的身近な猛獣だったとみられる。この生き生きとしたライオンの姿は、実物を目の当たりにした人物が表現したと思われる。

裏面には子牛の頭部が陰刻によって表されている。通常、刻印を削りだして打ち出す陽刻コインとは異なり、基となる刻印自体を陽刻にして作らなければならない為、首筋の皺や数珠状の首輪まで、繊細に刻まれて、手間と高い技術力が求められる仕様です。両面共に緻密な、古代の小さな一級芸術品。

小さい空間に打ち出されていながら、立体感のある、彫刻のような造型。細部の磨耗や傷、欠損がほとんどなく、また両面の打ち出しも全てはっきりと入っており、大変希少な美しさといえる。2500年前に造られたコインがここまで美しい状態で現存しているのは、まさに奇跡的な状態。

拡大鏡も無い時代、当時の職人の手彫り彫刻によって刻まれた造型は、わずか1cm程度のスペースに収められたとは信じられないほどの美しさ。古代ギリシャ時代の職人の技術力の高さ、文化の豊かさを証明する小粒なエレクトラム貨。古代文明の重要遺産ともいえる一枚。

また、この時代に造られたヘクテ貨は、材質とその小ささ、刻印の繊細さから、状態が良いものは貴重。このコインの場合、造られた当時の繊細さをほぼ完全に形として残している。

周囲のシルバー枠は、古代ギリシャの「キクラデス文明」を代表する芸術作品、ヴァイオリン型女性像をモチーフにして作成している。この小像はおよそ5000年前、エーゲ海のキクラデス諸島で栄えた文明で作り出された。エーゲ海文明では初期のものであり、彫刻芸術も対象を単純化したシンプルかつ素朴なものだ。

ヴァイオリン型女性像

ヴァイオリン型キュクラデス石偶の特徴に通り、胸部と臀部、腰のくびれを強調することで女性の体を表す。目も口もない、腕もほとんどなく、省略が進んだ単純な円筒状の造型だが、ミロのヴィーナスなどに代表されるギリシャ彫刻の原点とも言うべき作品だ。

このペンダントは古代ギリシャの文明と、当時そこで活躍した全ての芸術家と職人たちに敬意を表し、原点となった作品からインスピレーションを得て生み出された。コインの位置は女性の胎内を象徴し、新たな創造力や発想力が生み出され、再生産されてゆく様を表現して、古代ギリシャ芸術の原点と、実際に彼の地で造り出された本物のコインを融合させた逸品。

「技」と「感性」の美意識の基に、長年の買蔵としての国内外の独自ルートより厳選した唯一無二のジュエリー。完全1点物に限り、売れてしまった場合、二度と同じものは手に入らない。量産商品の販売が多い中、特に高品質の商品を求められるお客様にご満足頂けるように努力中。

Electrum Coin lion and ox

Lesbos, Mytilene. Electrum Hekte (2.56 g), ca. 521-478 BC. Head of roaring lion right. Reverse: Incuse head of calf with rectangular punch behind right. Bodenstedt 13; SNG von Aulock 7722. Boldly struck in high relief. Superb Extremely Fine.

Nom de l’atelier : Mytilène

Métal : électrum

Diamètre : 11mm

Poids : 2,55g.

Commentaires sur l’état de conservation : Exemplaire parfaitement centré avec un beau masque de lion. Profil en creux du veau bien venu à la frappe. Hecté de haut relief. N° dans les ouvrages de référence : Bod.13 /17 (b/f )pl. 51 – B. traité2130 pl. 159/8 – Aulock1685  – P.2315  – BMC.19

Titulature avers : Anépigraphe.

Description avers : Tête et cou de lion à droite, la gueule ouverte.

Titulature revers : Anépigraphe.

Description revers : Tête et cou de veau à droite en creux.

Commentaire à propos de cet exemplaire : Mêmes coins que l’exemplaire provenant de la vente Numismatic Fine Arts IV, 1977, n° 262.

Commentaires : A Mytilène furent surtout frappés des hectés ou sixième de statère. La série archaïque en électrum serait tardive et succéderait à un monnayage complet de billon représentant deux têtes de bovidés affrontés. La série avec des revers incus serait la plus ancienne et daterait des années 500-450 avant J.-C. Ces monnaies constituent un monnayage symmachique entre Mytilène et Phocée. La fabrication des espèces devait être alternée de deux ans en deux ans entre les deux cités et c’est Mytilène qui commença à frapper les espèces. Souvent, la qualité du métal est déficiente et altérée. La première série du classement de Bodenstedt débute en 521 avant J.-C. pour se terminer en 478 avant J.-C. Pour cette série, l’auteur a répertorié 416 exemplaires avec 105 coins de droit et 118 de revers. Pour la treizième émission, il a relevé 140 hectés avec vingt-et-un coins de droit et trente de revers et pour notre combinaison de coins, deux exemplaires.

Historique : L’île de Lesbos est située en face de la côte occidentale de l’Asie Mineure, à l’entrée du golfe d’Adramyteion au débouché de l’Hellespont. Mytilène, située sur la partie orientale de l’île face au continent, en était la principale cité. Son important monnayage d’électrum débuterait à la fin du VIe siècle ou dans les premières années du Ve siècle avant J.-C. L’étalon utilisé est le phoçaïque avec un statère de 16,32 g environ.

レビュー

レビューはまだありません。

“Electrum Coin pendant- lion and ox” の口コミを投稿します

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です