説明
古代ギリシャの大型銀貨を使用した豪華なコインジュエリー。世界に一品限り、古代と現代を融合させた細部までこだわった贅沢な逸品。大変状態が良く、造られた時の美しさを保っている。古代ギリシャ彫刻を思わせる盛り上がりと繊細さは、自慢できるお薦めの一枚。
シルバー枠に加えて、三点留めのK18装飾金具は、ルビーをあしらい、古代の豪奢さ、華麗さを演出。コインの周囲にも刻印された「ヴェルギナの星」をイメージして作成。コインと金具、二つの星を重ね合わせることで、独特な雰囲気と存在感を醸出。裏面の縁部分にブランド名「Greco roman」の刻銘が打たれている。
紀元前2世紀半ばのマケドニアは、第三次マケドニア戦争によってアンティゴノス朝マケドニア王国が滅亡し、ローマによる支配下で四つの自治領に分割されていた。このコインは当時、共和政ローマ支配下マケドニア地方のアンフィポリス都市で発行され、「4ドラクマ」を意味し、主に交易で用いられたテトラドラクマ銀貨。デザインはヘレニズム期のギリシャの彫刻様式だが、銘文などにはローマの影響がみられる。
「ダイアナ」(DIANA)の名でも知られるアルテミスは、上の画像と同じく動きやすいように髪を結い、矢の入った矢筒を肩にかけています。
表面に美しいアルテミス女神の横顔像が打ち出されている。月と狩猟の女神とされ、「ダイアナ」の名でも知られるアルテミスは、動きやすいように長髪を結い、矢筒を背負って、狩人の姿で表現されている。。周囲部に配された紋様は「ヴェルギナの星」(Άστρο της Βεργίνας)と呼ばれ、古代マケドニアを象徴する紋様。星は円に囲まれていることは、マケドニア王国軍の盾を表現している。
裏面にオークのリースに囲まれたヘラクレスの武器である棍棒が表現されいる。棍棒の左端にケラウノス(稲妻,闪电大神ゼウスの象徴)が配されている。下部に発行したローマの財政官の名前、上部に発行地マケドニアを示す「ΜΑΚΕΔΟΝΩΝ」の銘が刻まれている。この様式はローマに征服される直前の時期まで流行していたとみられる。
棍棒のゴツゴツした突起まで忠実に再現され、細部までしっかりと盛り上がり、まるで本物の棍棒のような感触。表裏の刻印も全体に下にずれており、完全な手作業によって打刻・製造されたことが分かる。この自然な打ち出しの具合から、当時の古代ギリシャ人の手技を感じられる。
ヴェルギナの星(Star of Vergina):赤地に16本の光を放つ黄色の太陽。ヴェルギナは現在のギリシアの北部、テッサロニキから南西に80kmのピエリア山麓に位置する街で、紀元前5世紀末に首都がアイガイからペラに遷るまで古代マケドニア王国の都アイガイとして栄えた。
古代マケドニア王国の都の遺跡が、ヴェルギナ地方で1977年に発見された、マケドニア王族の黄金の棺に大きくあしらわれていたシンボルであり、発見後は古代マケドニアの象徴として扱われるようになっていた。
ルビー( Ruby):紅玉とも言う。ダイヤモンドに次ぐ硬度の、赤色が特徴的な宝石である。語源はラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」 (rubeus) に由来する。華やかで美しい発色と、柔らかな輝きに心ときめく。「宝石の女王」とも称され、古くから「勝利を呼ぶ石」、「権力の象徴」として愛されてきた。7月の誕生石。石言葉は「熱情・情熱・純愛・仁愛・勇気・仁徳」等。
天然ルビーは産地がアジアに偏っていて欧米では採れないうえに、産地においても宝石にできる美しい石が採れる場所は極めて限定されている。昔は全宝石中で最も貴重とされ、ダイヤモンドの研磨法が発見されてからも、火炎溶融法による人工合成ができるまでは、ダイヤモンドに次ぐ宝石として扱われた。
バチカン(法Vatican):ペンダントトップとチェーンを繋ぐ輪の金具。簡単に言うと、チェーンを通す部分。ペンダントの種類には、バチ環がなくて、トップ自体がチェーンを通せるようになっているものや、トップの裏などにチェーンを通せるようにしているものもある。
豆知識:極印 (DIE)貨幣を打刻する時に使う型。
Greco-Roman Coins
Macedon (Roman Protectorate)
First Meris (District), c. 158-150 BC. Tetradrachm (Silver, 29mm, 16.89 g ), Amphipolis. Diademed and draped bust of Artemis to right, bow and quiver over her shoulder; all at the center of a Macedonian shield ornamented with stars within crescents. Rev. MAKEΔONΩN / ΠΡΩTHΣ Club with head to right between two lines of inscription; above, monogram of AΡ; around, oak wreath with ties to left; to left of the ties, thunderbolt. Prokopov, Silver , 170 (O48/R141). SNG Dreer 646 ( same dies ). An attractive, toned example on a broad flan. Extremely fine. From a collection in the BCD. Amphipolis, capital of the First District of Macedonia after the Roman conquest in 167, issued an enormous quantity of Artemis/Club tetradrachms. They were designed not only to re-coin all the remaining royal issues of the defeated Macedonian kingdom, but also to help finance Roman requirements. This is a very pleasant example of that coinage.
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