説明
日本における『グリム童話集』が最初に本として出版されたのは、1887年(明治20年)の桐南居士(菅了法)による『西洋古事神仙叢話』である。Fairy Talesと書かれているので英語版を底本使ったと考えられるが、底本名だけでなく、グリム兄弟の名も書かれていない。
最近の研究では、底本となった英語版はおそらくポール版であろうと考えられている。1925年(大正13年)には金田鬼一による初の全訳が出ている(現在岩波文庫に収録)。
初山滋(はつやま しげる1897—1973)は本名は「繁蔵」。童画家。生涯にわたってひとつの画風に留まることのない自由奔放ぶりで知られる。版画作品は二十数年にわたり、小学校の国語教科書の表紙に使われた。
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